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2018-11-26
第11回 ふるさとあっ晴れ認定品
「瀬戸内」エリアから選ばれた魅力的な10件をご紹介(後半)
今回のテーマは「瀬戸内」。「あっ晴れ認定品」にノミネートされたのは山と海に恵まれた瀬戸内エリアならではの魅力的な10件。第11回「あっ晴れ!大賞」には、備前長船刀剣博物館「備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館」、山陽染工 株式会社「段落ち抜染デニム」、USHIO CHOCOLATL(ウシオチョコラトル)「ウシオチョコラトルのチョコレート」の3件が選ばれました。
第11回 ふるさとあっ晴れ認定品ラインアップ
備前おさふね刀剣の里
備前長船刀剣博物館
備前長船刀剣博物館
鎌倉時代より日本刀の産地として栄えた長船町にある全国でも珍しい日本刀専門の博物館。館内には常時約40口が展示されているほか、敷地内の鍛刀場や工房では、実際に職人が日本刀を作る様子を公開している。また、第2日曜には1200度の高熱で玉鋼(たまはがね)を打ち延ばす「古式鍛錬」の見学が可能。“相槌を打つ”という言葉の語源となった作業で、火花が飛び散る様子は迫力満点。ほかにも工芸製作講座やペーパーナイフ製作講座、日本刀の手入れ講習会など開催している。
段落ち抜染デニム
山陽染工 株式会社
国内有数のデニム産地と知られる広島県福山市。創業93年の染工場が独自に開発した「段落ち抜染」加工は、生地から濃度を変えて色を抜くことによって、繊細なグラデーション柄を表現できるもの。国内唯一の技術であり、海外のトップアパレルブランドからも高い評価を受けている。独特のインディゴ染めで開発されたスニーカーは白パンツに映え、足元に爽やかな彩りをもたらす。インディゴ段落ち抜染による浴衣なども手掛けており、ジーンズデニムと同様で使うほどに味が増し、経年変化が楽しめる。
ウシオチョコラトルのチョコレート
USHIO CHOCOLATL(ウシオチョコラトル)
原料は新鮮なカカオ豆と砂糖のみ、香料やバター、ミルクなど使わないシンプルなチョコレート。カカオ豆は世界中の農園を直接訪問し輸入。尾道の対岸にある向島、小高い山の中腹にあるチョコレート工場で、選別から販売まですべてを自分たちの手で行っている。カカオ豆のワイルドな風味を生かすため、砂糖にもこだわり、ただ甘いだけではない個性的な深い味わいが特長。尾道市在住の若手作家が手掛けているというパッケージはどれもユニークで愛嬌がある。遊び心の詰まった大人のチョコレート。
神勝寺
禅と庭のミュージアム
天心山 神勝寺
禅画、建築、アート、庭を鑑賞する楽しみを通して「禅」の思想を体感できるミュージアム。臨済宗建仁寺派の神勝寺にあり、美しい日本庭園が広がる約7万坪もの境内には、移築された歴史あるお堂や現代の名建築家の作品など新旧の建造物が点在。アートパビリオン「洸庭」や「達磨(だるま)」の禅画で有名な白隠コレクションも見どころの一つ。修行僧が実際に食べている形式の食事「神勝寺うどん」や坐禅、写経などの体験も可能。自分のペースでゆっくりと、心静かなひとときが楽しめる。
因島はっさくオランジェット
因島しまなみお菓子工房 ぷちふーる
瀬戸内海に浮かぶ温暖な島・因島は、はっさくの発祥地。はっさくの皮に含まれる成分に着目し、何より「因島の魅力を発信したい」との願いから生まれた「はっさくピール」は年間7万個売れる人気商品に。ほんのり苦みのきいたはっさくピールをビターチョコレートでコーティングした「因島はっさくオランジェット」は、ほろ苦くて甘い大人のスイーツ。爽やかな柑橘とカカオが調和した香り高さも魅力。2015年、一流シェフ、ソムリエが審査員を務める国際味覚審査機構(iTQi)にて優秀味覚賞を受賞している。
味付ちりめん
福利物産 株式会社
江戸中期(1786年)に創業した福利物産。名産物が集う尾道の地の利を生かした佃煮「味付ちりめん」は40年近く愛される名産品となっている。海鮮問屋をルーツにもつことから、瀬戸内産を中心とした質の良いちりめんを使用。伝統海塩をはじめ、醤油や山椒に至るまで良質な素材を見極め、職人の長年の経験と手作業で完成する味付けちりめんはまろやかでしっとり、優しい独特の風味と歯ごたえが自慢。直営店「北前亭」では、味付ちりめんをはじめ、佃煮を使ったバラエティあふれる商品が並ぶ。
尾道瀬戸田レモンカード
塚本 株式会社
レモンカードとはイギリスの家庭で親しまれているレモンバターのこと。「尾道瀬戸田レモンカード」は瀬戸田「小河農園」の低農薬レモン、「砂谷牛乳」の無塩バターなど瀬戸内素材にとことんこだわり、果汁の搾汁から完成まですべてを手作業で行っている。添加物は一切使用せず、糖分には徳島県産の和三盆を使用。滑らかな口当たりで、レモンの爽やかな酸味やバターのコク深いうま味が口の中に広がる。スコーンやワッフルに添えたり、パン、ヨーグルトなどにつけて食べるのがおすすめ。
オオニシブロイラー
株式会社 オオニシ
小ぶりの手羽先をガーリック風味に仕上げた「ブロイラー」は、昭和55年頃から尾道駅周辺の駄菓子屋の店頭に並びはじめ、絶大なる数のファンを生み出した。子どもにはおやつ、大人にはお酒のおつまみとして愛される珍味。発売当初から製法を変えず、大豆油を使用し、すべての工程を職人が手作業で行っている。表面はパリパリで、肉は柔らかいながらも噛み応えある食感。甘辛い味わいがくせになる。懐かしさを感じるパッケージも根強い人気の理由。湯煎であたためるとよりおいしく食べられる。
和氣
“ syuwasyuwa (しゅわしゅわ)” りんごのうた
和気町特産品づくり研究会
和気町で育ったりんごのみを使った炭酸果実酒(シードル)。りんごの持つ自然な酸味やほのかな渋みが感じられ、シュワシュワとした爽やかな口当たりが美味。抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミン、ミネラル、アミノ酸など栄養分も豊富で体に優しい。アルコール度数は6度。甘さ控えめ、さっぱりした後味なのでいろんな料理とも相性ぴったり。様々な移住者と地元住民がりんご園やシードル開発に携わり、それぞれの持ち味を活かしながら、力を合わせて開発した逸品。
自然酵母・瓶内熟成のkotiビール
koti brewery
緑濃い木々と清流に囲まれた備前市の山奥でビール造りを行う「koti brewery(コチブルワリー)」。イースト(純粋培養酵母)を使わず、空気中や果実など生息している酵母で発酵を行うビール。ナチュラルカーボネーション(自然発泡方式)によってきめ細かい自然な泡立ちが生まれる。麦芽はドイツ産有機無農薬栽培のもの、ハーブは岡山産無農薬のものを使用。少量仕込みで、無ろ過のまま瓶詰めするため、その後も瓶の中でゆるやかに熟成し続け、風味の変化やまろやかな味わいが楽しめる。ワインのように15度前後で飲むとおいしい。
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