ふるさとおこしプロジェクト

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NEWS

2024-10-18

第16回 ふるさとあっ晴れ認定品。
テーマは「Re:(リ)」。
岡山エリアから選ばれた13件をご紹介。

岡山には、地域の「再生」、原点への「立ち返り」、商品を通じた地域の魅力の「再発」など、地域とともに行うさまざまな息吹と精神が息づいています。 第16回ふるさとあっ晴れ認定のテーマは「Re:(リ)」。岡山のさまざまな「Re:」に繋がる取り組みに注目し、このエリアならではの価値や可能性を再確認しました。第16回 ふるさとあっ晴れ認定品に選ばれたのは全13件。「あっ晴れ!大賞」には、「OKAYAMAもも笛」「allergen-free sweets otomo」「3年熟成赤酢」の3件が選ばれました。

第16回 ふるさとあっ晴れ認定品ラインアップ

OKAYAMA もも笛

studio さんぽみち

「もも笛」は2020年に誕生した本物のモモと見間違えるようなモモそっくりのオカリナ。オカリナの制作は奏者が自ら行っており、一般的に12個あるオカリナの穴を5個にすることで、誰でも簡単に音が出せる工夫が凝らされている。楽譜が読めなくても「桃太郎」が演奏できるイラスト付きの説明書も付属。見た目にも愛らしい「もも笛」は部屋に飾ってインテリアとしても楽しめる。吹いて楽しく、飾ってかわいく、贈って喜ばれる「もも笛」は、フルーツ王国と呼ばれる岡山らしさあふれるユニークなお土産として親しまれている。フルーツ型のオカリナは、モモのほかにブドウ・ミカン・リンゴ・バナナなど多彩に展開しており、フルーツのサイズによって音程の高低の違いも楽しめる。

allergen-free sweets otomo

株式会社 いぶき

allergen-free sweets otomoは、特定原材料8品目(えび・かに・小麦・そば・卵・乳・落花生・くるみ)を使用せず、地産食材と素材本来の味と色を生かしたアレルゲンフリー・グルテンフリー・ヴィーガンに対応したスイーツを製造・販売。特定原材料を使った菓子であっても「おいしさ」にこだわった商品を作りたいという思いから、アレルギーのある子どもから大人、そして国内外の多様な食文化や背景を持つ人も、みんなで同じ「おいしい」を楽しめることを目指している。人気商品「野菜のマカロン 」は自社栽培の野菜を使った卵不使用のマカロン、「レモンケーキ」は瀬戸内産レモン果汁と皮を贅沢に使用し、レモンの爽やかな風味を最大限に生かした逸品。

3年熟成赤酢

有限会社 河野酢味噌製造工場

3年熟成赤酢を製造する河野酢味噌工場は、真庭市久世の地で1888年より酢・味噌・醤油の醸造をしている老舗。蔵の壁・梁・柱には創業時から「蔵付酵母」が住みつき、その菌の力を借りて発酵調味料を作りながら、伝統の味を今も守り続けている。「3年熟成赤酢」は需要減少により廃棄される酒粕を活用。昔ながらの天然醸造でゆっくりと3年間熟成させることで、酒粕が白色から茶色・褐色になり、赤酢として新たな付加価値を生みだしている。栄養価が高く、長期間の熟成により複雑で豊かな味と香りが特徴。赤酢の製造工程で発生する残渣は、肥料として畑へ還元して地元野菜の栽培に活用されるなど、循環型の取り組みを実現している。

あば村

合同会社あば村・あば株式会社

2005年に津山市に編入合併した旧苫田郡阿波村。阿波では急速に過疎化・高齢化が進行しており、小学校の閉校や地区唯一のガソリンスタンドが撤退するなど、地域の縮小が課題になっていた。2013年に現状を打破するため、住民が出資して合同会社「あば村」を設立。地域住民が協力しガソリンスタンドや商店の経営を継続。2014年に「あば村宣言」を発表し、あば村での暮らしを守り続ける決意を表明し、米・野菜、水、景観などの地域資源をブランド化した「あば村ブランド」を立ち上げた。グランピング事業の誘致や地域ブランド品の開発、小水力発電事業、移住者の受け入れなど、多岐にわたって事業を展開。人口約400人の地域であるが、住民が世代を超えて関わり合って持続的な地域づくりに取り組んでいる。

あかり

合同会社 倉敷光作所

倉敷光作所が手がける照明作品「希莉光あかり」は、倉敷美観地区周辺で盆に飾られる倉敷切子灯篭をヒントにして2012年に誕生した。あたたかみのある光と、季節や情景を映し取った叙情的なデザインが印象的で、照らす光によって表情が変わるのが特徴。倉敷の町を元気にしたいという思いからスタートした「希莉光あかり」は、地域の住民や観光客など道ゆく人の目を楽しませ、あかりによる倉敷の新たな魅力づくりに取り組んでいる。首都圏や関西エリアなど多方面で展示を行うことで、倉敷への誘客にも繋がっている。切子提灯のワークショップなど、ものづくりの精神に触れられるイベントも開催。

倉敷真田紐

坂本織物 有限会社

倉敷市児島地区で製造されている真田紐は、伸びにくく丈夫で、世界で最も細い織物とされる。受注から生産まで全て児島で行い、現在も木綿素材にこだわりながら、古くから伝わる力織機を使って製造している。400年の長い歴史を持ち、江戸時代には多くの地域で作られていたが、現在は国内の製造は数ヶ所のみ。児島には江戸時代終期に伝わり、讃岐の金比羅宮・児島の由加大権現の「両参り」の土産として販売されていたという。綿栽培が盛んだった児島は地元の綿を使った真田紐が製造され、その技術が繊維産業へ受け継がれ、現在の「繊維の街 児島」へ繋がっている。上質な綿糸を使い丁寧に織られ、豊富な柄や色が美しい真田紐は、現在スニーカー等の「ほどけにくい」靴紐としての新しい活用がはじまっている。

再生耐火レンガ

有限会社 藤田商会

耐火レンガ製造が盛んな備前市において、耐火レンガの回収サービス・リサイクル事業、アンティークレンガを使ったエクステリア事業に力を入れる藤田商会。備前市三石地区は国内屈指の蝋石の埋蔵量を誇る。明治5年より蝋石採掘が本格的に始まり、耐火レンガや石筆・陶磁器などの製造が行われてきた。藤田商会では製鉄所の高炉で使用された耐火レンガを回収し、環境に配慮した耐火物リサイクルで再利用可能に。運ばれたレンガの目利き力や、職人による手作業など、創業50年を超える解体と選別の高い技術・経験を活かし、環境に優しい耐火レンガを提供している。備前焼作家とコラボし、耐火レンガの窯を用いたピザ・ホットドッグの製造・販売事業「Re:BRICK(リブリック)」を行うなど新たな広がりをみせる。

すすたけカトラリー

竹彫刻家 小林博道

煤竹(すすたけ)カトラリーは、囲炉裏(いろり)などの煙にいぶされて飴色になった煤竹を素材にして作られている。作家自身が囲炉裏や釜戸のある古民家で育ったことから生まれた。煤竹は抗菌性・軽さ・耐久性などを兼ね備えた経年が生み出した産物。手仕事ならではの温もり、長い年月をかけて生まれた独特の深みある色合い、磨くと竹独特の艶と美しさが光る。カトラリーづくりには、芯までしっかり乾燥させた煤竹を使用しているため、触り心地や使い心地も抜群。古民家の天井に張り巡らされ、数十年から場合によっては百年以上にわたり煙でいぶされた、黒くなった竹に命を吹き込み新しい価値を生み出している。

塩田王 野﨑家の塩

倉敷児島塩結びプロジェクト

「塩田王 野﨑家の塩」は瀬戸内・岡山県の海水のみを使用した国産原料100%の食塩。にがり成分がさまざまな食材のおいしさを引き立たせる。塩田王 野﨑家の塩は「倉敷児島塩結びプロジェクト」により倉敷市児島地区に誕生した。同プロジェクトは下津井電鉄・ナイカイ塩業・児島商工会議所が連携し、児島の塩による活性化を目指した活動を展開。児島は古くから製塩業で栄え、日本の塩田王と呼ばれた野﨑武左衛門の生家である「旧野﨑家住宅」は国の重要文化財として指定。倉敷児島塩結びプロジェクトでは、塩を使用した商品開発や、地域と連携したメニューの企画など、塩を通じて人・企業・地域を結んでいく取り組みにより、児島の製塩業の歴史を伝え続ける。

岡山市場発F1牛肉「清麻呂」

岡山F1販売促進協議会

2016年にブランド化された「清麻呂」は、黒毛和種の雄とホルスタイン種の雌から生まれるF1牛(交雑牛)。和牛の味わいを受け継いだ、赤身と脂肪のバランスが取れた柔らかなヘルシービーフ。名称は岡山県(備前国)が輩出した歴史上の人物・和気清麻呂公に由来する。指定生産農場で肥育され、県営食肉地方卸売市場に出荷し、一定の基準を満たしたもののみが清麻呂を名乗ることができる。清麻呂は肥育時に、岡山県の名産である白桃を含んだ飼料で育てられる。これは白桃の果汁やピューレを加工する際に出る搾り粕や、栽培時に落果したものを活用したもの。食品ロス削減に貢献するとともに、白桃の栄養分が高品質な肉質を生み出している。

倉敷おからクッキー

有限会社 もとや

倉敷おからクッキーは、倉敷児島の老舗ブティックが開発したダイエットクッキー。「おから」を使った焼き菓子で食物繊維が豊富、クッキー1枚が約25kcalという低カロリーなおやつとして親しまれている。味の種類は2024年現在50種以上あり、おからに岡山県産の米粉や小麦粉を合わせ、岡山県製造の備中夢大納言小豆や作州黒豆・桃ピューレ・食塩なども材料に使用し、添加物は極力使用せず、体に優しい食材のみを使用している。
岡山県産のさまざまな食材・企業と連携し、岡山らしい商品づくりを行いながら、健康とおいしさの両立を実現し、食品ロスを削減するとともに持続可能な食品消費の促進を目指している。

TAKASEBUNE BEER

備中松山社中 合同会社

高瀬舟ビアーは高梁市備中松山城下で生まれたクラフトビール。名称はかつて高梁川では高瀬舟が盛んに往来していたことに由来する。「弁柄:べんがら」はレッドエールと呼ばれる種類のビールで、ベンガル地方のスパイスを使って弁柄のような赤色を再現した個性ある味わい。「銅:あかがね」はブロンドエールで、高梁産の完熟ユズを使用し、爽やかな風味とキレのある苦味が特徴。「雲海:うんかい」はホワイトエールで、高梁産のシャインマスカットを使ってすっきりと飲みやすく仕上げている。ラベルは高梁の「城と川と踊りの町」をイメージしたカリグラフィーアートとなっており、倉敷出身の書家・中塚翠涛氏によるもの。高梁ならではの個性あふれるクラフトビールで、高梁の魅力を全国に発信し地域活性化を目指す。

白十字のワッフル

株式会社 白十字

白十字は昭和32年(1957年)に岡山市で創業。数ある商品の中で、看板商品のひとつになっているのがワッフル。創業時から販売されており、「岡山県でワッフルといえば白十字」といわれるほど、長年地域に愛され続けている人気商品。
白十字のワッフルは創業者がどら焼きをヒントにし、2枚の生地の間にカスタードクリームを挟んで生まれたもの。そのワッフルが2024年秋、製法・パッケージを見直し、新しく・おいしく生まれ変わった。生地はふんわりとハチミツの芳醇な風味。カスタードクリームはバニラの濃厚な甘さが楽しめ、創業時のように銅鍋で職人が仕上げている。より良い味と高い品質を追求しながら、地域に愛されるおやつを目指して進化し続ける。

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