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Michi Project

MAGAZINE 人・もの・こと

写真家 竹國照顕さん × JR西日本 岡山支社 企画課(ふるさとおこし本部)
髙塚美郁さん

仮囲いアート「Michi」 | 写真家 竹國照顕 × JR西日本 岡山支社 企画課 髙塚美郁

JR尾道駅 仮囲いアートプロジェクト第2弾 「サイクリングで未知の尾道へ」 仮囲いアート「Michi」

Michi プロジェクト:2019年春、JR尾道駅が新しい駅舎に生まれ変わるまでの工事期間中、工事場所を覆う「仮囲い」を尾道らしいアート作品で彩るもの。第1弾では2018年2〜8月、尾道をテーマにした約10点の写真作品を掲出。第2弾となる今回は、2018年10月26日〜19年2月(予定)、「サイクリングで未知の尾道へ」をテーマに、写真コラージュ作品が約60メートルにわたって展開されます。

「尾道のことが大好き」な人たちによる 尾道駅の工事期間中を彩るプロジェクト。

現在のJR尾道駅の工事中の仮囲いには、尾道市と今治市を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」を走るサイクリストや、サイクリングコース周辺の風景約70点の写真をコラージュした作品が貼られています。写真は、尾道市出身の写真家・竹國照顕さんをはじめ、妻である愛媛県今治市出身の竹國ゆかりさん、そして竹國照顕さんが主宰する『Setouchi PHOTO』写真教室の生徒の皆さんが撮影しました。

「尾道の魅力を発信するものだから、地元の方々と一緒に作りたい、という思いがあったんです」と竹國照顕さん。今回の作品では、自転車を核に、地元尾道のものづくりをアピールする『NAGI BIKE』の高橋要一さん、自転車やジョギングを通じて、瀬戸内の素晴らしさを体感してもらうサイクリングツアーガイド事業を営んでいる『瀬戸内案内舎たびたす』代表の渡辺裕樹さんの協力のもとで行なわれました。

「ブロンプトン」というイギリスの折りたたみ式自転車で、尾道の旧市街地をポタリングツアーしたり、「瀬戸内しまなみ海道」を走るサイクリストや、ツアーの途中で出合った街なかでくつろぐ猫の姿や、おいしそうなスウィーツを撮影したりと、思い思いの景色が映し出されています。

竹國さんは、広島市内で広告制作の仕事に従事。2014年、20年ぶりに尾道に帰って来ました。久しぶりの尾道の印象は、「めっちゃ元気」だったそうです。尾道には、都会で出来なかったことをここでやりたい、という新しい移住者も増えているそうです。

とくにお気に入りの写真は? と聞くと、これを指さしてくださいました。「生口島の夕陽です。多々羅大橋ですね」

観光で来られた方にも、 地元の方にも楽しんで欲しい。

西日本旅客鉄道株式会社岡山支社企画課の髙塚美郁さんは、今回のアートプロジェクトの発案者です。「駅などの大規模な工事をする時、無機質な仮囲いがありますが、アート作品などで覆われていると、つい見入ったりしますよね。尾道駅の工事は長期間にわたるので、ここに何かを作れば、観光の方も地元の方も楽しんでいただけると思ったんです」。

髙塚さんと竹國照顕さんとの出会いは、『TWIGHLIGHT EXPRESS瑞風』が初めて尾道駅に停車した2017 年春。竹國さんが撮影した写真を見て、興味を持ったそうです。「竹國さんの写真には叙情性もあり、『見たい、行きたい』と思わせる内容でした。竹國さんが尾道出身だと聞いて、なおさら今回のプロジェクトをお願いしたいと思いました」。

竹國さんはこう言います。「ここに住んでいる人たちは、尾道のことが大好きなんです」。そんな「大好き」な思いが詰まっているのが、今回の『Michi』プロジェクトです。第1弾では、地域の方にふれてもらえるアートを目的に、地元の小学生の手形アートと写真を組み合わせたことで、下校途中の小学生が作品を見ながら、『これ私の!』と話をしていたり、家族の方と一緒に見に来られたりと、なごやかな雰囲気があったそうです。

「尾道は自然体の街ですよね」と髙塚さん。「鎧を脱いで、ここにいるという旅人が多いかな」と竹國さん。

約2カ月のインターバルを置いてスタートした第2弾は、間近に迫ってきた新しい尾道駅の駅舎開業に向けて、観光の方に尾道の魅力を発信します。尾道駅に降り立ち、海や、まだ知らなかった尾道の風景に向かって、スタートをきる内容です。 新しい駅舎が完成するまでの限られた時間となりますが、ぜひチェックしてください。

新しい尾道駅舎イメージ

新しい尾道駅は、日本各地と海外から訪れるサイクリスト、せとうちエリアを周遊する観光客、尾道駅を通勤・通学で使う地元の人たちに、新たな賑わいを提供します。駅舎を正面から見ると、中央にオープンな開口部があり、右手がレンタサイクルとカフェの『BETTER BICYCLES CAFÉ(ベターバイシクルズカフェ)』、左手に尾道の土産品も扱うコンビニエンスストアが完成します。2階以上が『m3 HOSTEL(エムスリー ホステル)』というレストラン併設の簡易型宿泊施設で、客室は天井高が約5mと高く、自転車も収納可能です。

profile

  • 竹國照顕 TERUAKI TAKEKUNI

    広島県尾道市出身。広告制作の現場で数多くの経験を重ねる。尾道にUターン後2014年独立。デザインプロダクション「クレアテゴ」を開業。同時に写真家としての活動を開始、写真に関するイベントや写真教室などプロデュース。尾道と今治を起点に瀬戸内周辺の地域で写真作品を撮り続けている。 http://photolog-creatego.jp/

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