2015年5月/第1回 ふるさとあっ晴れ認定
高梁市
えぇとこ
No.001
備中松山城/吹屋ふるさと村
雲海に浮かぶ現存天守唯一の山城、ベンガラの赤に誘われる吹屋
全国で天守が現存する12城のうちの一つ、備中松山城。天守が残る唯一の山城で「日本三大山城」としても有名。また、雲海に浮かぶ幻想的な姿は「天空の山城」と呼ばれ、朝日に照らされる情景も神々しい。登城坂にそびえる高さ10m以上の巨大な岩壁に、難攻不落の名城の面影が残る。備中松山城から車で約45分、標高550mの山間に現れるのが、ベンガラを思わせる赤に染まった吹屋ふるさと村。吹屋は中世末期から銅山の町として、江戸中期からは国内随一のベンガラの産地として発展した。人類最古の天然顔料であるベンガラは、硫化鉄鉱から採れる酸化鉄で防虫・防腐性があり、経年変化に強い。ベンガラの外観と赤銅色の石州瓦が織りなす町並みは、見事な一体感。当時の豪商たちが相談し、現在の島根県にあたる石州から宮大工を招き、一貫性のあるコンセプトで建築したとあって、先進的な思想と繁栄の歴史を物語っている。
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