2024年9月/第16回 ふるさとあっ晴れ認定
津山市
えぇもん
No.219
竹彫刻家 小林博道
煤竹カトラリー
ものづくりの息吹で生み出す
煤竹の再生カトラリー
煤竹(すすたけ)カトラリーは、囲炉裏(いろり)などの煙にいぶされて飴色になった煤竹を素材にして作られている。作家自身が囲炉裏や釜戸のある古民家で育ったことから生まれた。煤竹は抗菌性・軽さ・耐久性などを兼ね備えた経年が生み出した産物。手仕事ならではの温もり、長い年月をかけて生まれた独特の深みある色合い、磨くと竹独特の艶と美しさが光る。カトラリーづくりには、芯までしっかり乾燥させた煤竹を使用しているため、触り心地や使い心地も抜群。古民家の天井に張り巡らされ、数十年から場合によっては百年以上にわたり煙でいぶされた、黒くなった竹に命を吹き込み新しい価値を生み出している。
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